The Art of Perfumery〜ピエスの香階〜

イギリスの化学者で調香師のG・W・セプティマス・ピエスが出版した書籍『The Art of Perfumery』(1855,ロンドン)について.

ここでは,香りの歴史や天然香料について,当時の香粧品の製造方法や装置,香りのレシピなどが書かれていて,19世紀当時の香料に関する様々なことを知ることができます.

この中でピエスは「THE GAMUT OF ODOURS(香階)」を提案しています.

46種類の天然の香料を音階のように並べるという画期的な試みです.

この香階では,ドレミファソラシド・・・の音階のそれぞれの音に香料を配置しました(ドはローズ,レはバイオレットなど).その配列を見てみると,低い音域には保留性のある香り,パチューリ・バニラ・ベンゾインなどが,高い音域には揮発の速い香り,オレンジ・ベルガモットなどのシトラス系やミントなどが並んでいます.

香りはそれぞれ強さが違うので,均一の濃度にするのではなく,香料の濃度や比率を考慮して調整してバランスを取るようにしていたとのこと.

例えば,協和音「ドミソ」の香りをブレンドすると香りの調和がとれて美しいが香りができるそうです.他の和音も同様とのこと.いったいどんな香りがするのでしょうか.

関連記事

  1. The Art of Perfumery〜ピエスの香階②〜

  2. Son et Parfum 〜音と香り〜